葬儀の日取りを決める場合にまず考慮しなければいけないのが、僧侶と火葬場の都合です。正月や友引の日は休業する火葬場が多いので注意しましょう。一般的には亡くなった夜を仮通夜とし、翌日の夜に本通夜を行い、翌々日に葬儀、告別式を行います。最近では死亡の当日に通夜をして、その翌日に葬儀ということも多くなりました。
葬儀会社の選び方
葬儀会社は、葬儀前後の手続きから、準備、進行と頼めば一切を引き受けてくれます。それだけに葬儀会社によって葬儀全体が左右されますから、良心的で信頼できるところを選ぶことが大切です。自宅で葬儀を行う場合は、地理的に近いところにある葬儀会社、または遺族の立場に立って細かい配慮ができ、いろいろな相談を気持ろよくアドバイスしてくれる葬儀会社を選びましょう。 寺院や斎場を借りる場合は葬儀会社に頼んだ方が顔もききますし、スムーズに運びます。葬儀の費用をかけたくない時は、「区民葬儀」や「市民葬儀」を利用すれば、出費をおさえることができます。それも葬儀会社に相談すれば、適切なアドバイスをしてもらえます。
葬儀会社の仕事
昔は、葬儀といえば、すべて近所の人々の協力のもとで行われていました。しかし現在では、葬儀会社が中心となって、葬儀が営まれます。現在、葬儀会社がしてくれることは、遺体の搬送・供花・供物の受付や手配・葬儀用品・霊柩車・タクシー・マイクロパスの手配、死亡届けから火葬場の手続き、寺の紹介、写真の引き伸ばし、死亡通知状や会葬礼状の印刷・葬儀の施行全般など、葬儀に必要なほとんどのことを引き受けてくれます。さらに、満中陰の礼状・ギフトの手配や法事に関わる事全般も引き受けてくれます。
◆葬儀社のセット料金に含まれているもの(会社により異なります)
葬儀会社への頼み方
葬儀会社が決まったらすぐに打ち合わせにかかります。葬儀の日取り、場所、宗派、菩提寺、弔問客の人数、葬儀費用の予算などと共に、どういう雰囲気の葬儀にしたいか、などの希望もできるだけ具体的に伝えましょう。
◆見積りを取りましょう。
一般的に宗教に関係なく、遺族の希望に沿った形で行ってくれます。この時、葬儀料金の見積りを必ず出してもらい、後日葬儀会社とトラブルを起こさないために葬儀料に含まれる範囲を確認します。できれば世話役代表にも立ち会ってもらいましょう。
◆葬儀社へは何でも相談しましょう。
また、葬儀業者はプロとして葬儀に関するあらゆる情報に通じていますから、地域のしきたり、僧侶への謝礼の仕方など、分からない点は何でも遠慮なく質問しましょう。
葬儀会社の料金
葬儀会社で設定されている「セット料金」に含まれるのは、一般に祭壇とその餉りつけ一式、棺、納棺不帯品一式、燭台や焼香異一式、線香、ろうそく類、式場設営のための用具、受付設備、火葬料、収骨容器、霊柩車、式の進行管理費などです。
料金は主に棺などの材質や祭壇の種類、装節品の内容などによっていくつものランクに分かれていて、予算に応じていかようにも利用できるようになっています。なお、葬儀会社により料金設定方法は異なります。全ての項目を細分化して価格をつけている場合と、基本的な物をある程度セット化している場合とがあります。
◆ほとんどの事を葬儀社が代行してくれます。
また、喪服の貸し出し、遺体保存用のドライアイス・生花などの手配、遺影の引き延ばし、死亡通知状道具の貸し出しなどの他、遺体の搬送や届書類の手続き、新聞の死亡広告の申し込み、仕出し弁当などの手配といった業務もセット料金内で行ってくれることが多いようです。必要なサービスはこの時点で追加して依頼しますが、本当に必要なものだけを賢く選択し、いたずらに予算を膨らませたりすることのないようにしたいものです。
◆信頼できる葬儀社に頼みましょう。
不要なものははっきりアドパイスしてくれる葬儀社も多いようです。葬儀一式の金額をまず決める人が三割以上ですが、もし個別に頼むのであればついつい個々の金額が膨らみがちですので気をつけたいものです。特にセット料金のランクを左右する祭壇ですが、それ自体に宗教的な意味はないものですし、会場になる部屋の広さによっては規模の大きなものを選ぶとかえって由ることにもなります。「もっと安いものを」とはなかなか言いにくい場合ではありますが、予算や葬儀の規模に応じた適切な選択をしたいものです。また、最初に予算を提示し、その範囲内での用具をセットしてくれる業者もあります。
◆香典の歳入も考慮しましょう。
お葬式は支出ばかりではありません。香典と云う形での歳入もありますのでこの事も考慮に入れた予算を組む事が大事です。