葬儀は故人をあの世へと送る儀式、遺族や近親者によって営まれるもので、告別式は故人と生前親交のあった人々が最期の別れを告げる儀式です。 このように葬儀と告別式は本来別のものですが、同じ日に続けて行われるため、現在では厳密な境界のない場合が多いようです。なお、葬儀・告別式に参列することを「会葬」といいます。
葬儀・告別式での服装
遺族の服装は正式には男性は黒のモーニング、又は紋付き。女性は黒のフォーマルウェア、または着物とされています。
一般会葬者は遺族よりやや略した礼服でかまわないでしょう。喪服でなくても黒、グレー、紺などの地味な装いで、アクセサリーはつけないほうが無難です。 男性で礼服でない方は黒ネクタイや腕章を着用します。
葬儀・告別式の席次
通夜と同じく、一般には祭壇に向かって右側奥から喪主、遺族、近親者、一般知人、友人、会社関係者というように血縁の順に座るのが普通です。弔問客は先客順に座ります。
葬儀・告別式の作法
葬儀の最初から参列するつもりなら、定刻より少し早めに着くようにしましょう。
まず、受付でお悔やみの挨拶をして香典を渡し、会葬者芳名録に記帳します。 通夜で香典をすでに渡した場合はお悔やみと記帳だけをします。
芳名録は喪家側があとで整理する際の大切な資料ですから住所・氏名などははっきりと読みやすく書くようにしましょう。最近は名詞を差し出す事も多いようです。葬儀の式次第は宗派によって違いますが、一般会葬者は司会者の指示に従って焼香をします。
出棺のお見送り
出棺は、会葬者が故人を見送る最期のとき。告別式に参列した場合はよほどのことがない限り、お見送りしたいものです。
コートや帽子を取り、霊柩車が走り出す直前に合掌して故人の冥福を祈りましょう。火葬場まで同行するように遺族に声をかけられたらできるだけ申し出に添うようにしましょう。